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今年の漢字が「災」に決定!選定方法や理由、2位以下の候補について解説&考察します

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「漢字の日」とされる12月12日、2018年の今年の漢字が「災」に決定しました。

北海道や大阪、島根での地震や大型台風の襲来、西日本の集中豪雨、記録的な猛暑など、日本全国で大規模な自然災害が目立った2018年。

「災」が選ばれたのは、災害が人々の記憶にも深く爪痕を残した証拠なのかなと感じました。

ところでこの「今年の漢字」はどのように決められているかご存知でしょうか。

どこぞのお偉い方が「今年の漢字はこれだ!」と決めているわけではなく(笑)、一般公募で最多票を獲得した漢字が「今年の漢字」として発表されます。

今回はこの選定方法や選定理由、2位以下の漢字について解説・考察していきます。

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もくじ

「今年の漢字」の選定方法とは?

引用:日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定協会が「その年をイメージする(世相を表す)漢字一字」を日本全国で公募し、最も票数の多かった漢字が「今年の漢字」として毎年「漢字の日(12月12日)」に京都の清水寺で発表されます。
(※12月12日が土日の場合は前倒し・繰り延べされることもある)

今年は11月1日(木)から12月5日(水)まで募集し、全体で193,214票の応募があったそうです。

その中で最も得票数の多かった漢字が「災(サイ/わざわい)」で、20,858票(全体の10.80%)を集めました。

大型の台風が到来したことや北海道を主に各地で地震が発生したこと、記録的な猛暑日が続いたこと、大雨による大規模な水害を被ったことなど、今年は実に多くの自然災害に見舞われました。

同じく台風や地震、豪雨、猛暑などの天災を被った2004年にも「災」が選ばれましたから、大方の予想通りだったように思います。

マイナスイメージの強い漢字なので個人的にはあまり好きになれないのですが、それだけ今年は災害が人々の心に傷跡を残していったということなのでしょうね。

そもそもなぜ12月12日が漢字の日?

「漢字の日」は日本漢字能力検定協会が1995年に制定した記念日です。
祝日ではありません。

12月12日=1212=いい(1)字(2)いち(1)字(2)

という語呂合わせで制定され、毎年この日に「今年の漢字」を発表することをになりました。

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2018年の「今年の漢字」の第2位から第20位までと考察

引用:YouTube

「今年の漢字」は得票数によって決められるため、他にもたくさんの「今年の漢字」候補がありました。

日本漢字能力検定協会では第2位から第20位までの漢字も発表されたため、それらも見ていきたいと思います。

1位「災」 20,858票
2位「平」 16,117票
3位「終」 11,013票
4位「風」 4,212票
5位「変」 3,893票
6位「暑」 3,785票
7位「大」 3,610票
8位「最」 2,778票
9位「新」 2,753票
10位「金」 2,429票

11位「成」 2,386票
12位「米」 2,362票
13位「震」 2,120票
14位「退」 1,986票
15位「天」 1,859票
16位「水」 1,851票
17位「雨」 1,668票
18位「台」 1,439票
19位「力」 1,357票
20位「楽」 1,318票

「最後の平成」ということもあって、2位と3位には「」と「」の字がランクインしましたね。

最近何かにつけて「平成最後の~」と銘打たれることが多くなりましたし、「2018年=最後の平成」という印象は強かったみたいです。

災害が多かったため、「平穏」を願う年でもありましたね。

4位以下を見ていくと、「風」、「暑」、「震」、「水」、「雨」、「台」などがランクインしています。
これらはどれも台風や地震、猛暑などの自然「災」害を想起させる漢字です。

「災」が最も多くの票を集めたのは、当然の帰結だったように思いますね。

少し興味深いのが、2004年の「今年の漢字」も「災」だったのですが、そのときの得票数が20,936票と、今年の20,858票とわずか100票ぐらいしか差がないことです。

また1位が2万票を超えることは稀で、大抵は1万票以下です。
「災」以外で1万票を超えたことがあるのは2003年の「虎」(17,709票)と2009年の「新」(14,093票)のみ。

いかに日本人が”災害”に敏感であるかがわかる結果でもありますよね。

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歴代の「今年の漢字」が展示される

京都・祇園の漢検漢字博物館(漢字ミュージアム)にて、『「今年の漢字」展~「平成」を漢字一文字でふりかえる~』が開催されています。

実施期間は2019年2月11日(月・祝)までで、1995年からの「今年の漢字」の大書が一同に展示されています。

詳しくは漢字ミュージアム公式サイトから詳細を見てみてください。

まとめ

以上、今年の漢字について選定方法や選定理由、2位以下の漢字についての解説と考察をまとめました。

個人的には第2位の「平」のような、もっと明るいイメージの漢字が選ばれてほしいなぁと思ってしまいますが、「今年の世相を反映した字」ということですからイメージの良し悪しを論じても仕方ないですよね(^_^;)

来年は平成が終わって新たな元号が発足する年ですし、気分も一新して明るい一年になってほしいなと思います!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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