2019年1月4日(金)に「しぶんぎ座流星群」が極大(ピーク)を迎えます。
毎年1月4日頃に見られる「しぶんぎ座流星群」は、観測条件が整えば1時間に数十個もの流星を観測することができるため非常に注目度の高い流星群となっています。
流れ星ってなぜか大人になってもワクワクしてしまいますよね(^^)
都会に住んでいたりすると建物や街頭の明かりが多くてなかなかうまく見ることができませんから、なかなかに貴重な体験だったりします。
2018年12月のふたご座流星群の出現時には、月明かりも少なく天候も安定しており、多くの方が流星を観測できていました。
私も少しだけしか眺めていませんでしたが、それでも数個観測できました。
1年に何度と無い流星観測のチャンスを逃さないためにも、「しぶんぎ座流星群」の観測条件や観測方法についてまとめておきましたのでしっかりと確認しておきましょう。
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しぶんぎ座流星群とは?
しぶんぎ座流星群は毎年1月4日頃に活動が活発になる流星群です。
流れる流星の数が多く、8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群とともに「三大流星群」と呼ばれています。
観測条件が整えば1時間に数十個の流星を見られるとのことですから、普段あまり天体観測に興味が無い方も、しぶんぎ座流星群は時間を割いて見る価値があると思いますよ♪
「しぶんぎ座」という星座は存在しない?
実は「しぶんぎ座」という星座は今は存在しません。
ではなぜ「しぶんぎ座流星群」と呼ばれているのでしょうか。
18世紀の頃、うしかい座とりゅう座の境目あたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」と名付けられた星座が存在していました。
しかし1930年の国際天文学連合総会にて「無秩序に増えてしまった星座をどうするか」という議論が行われた結果、星座と星座を境界線で区分けして88個の星座のみを残すことになり、「壁面四分儀座」はその88個に選ばれず消えゆくことになってしまったのです。
りゅう座の近くに放射点があるため「りゅう座ι(イオタ)流星群」と呼ばれることもあるようですが、りゅう座に放射点がある流星群が他にもあるために「しぶんぎ座流星群」が正式名称として呼ばれているとのことです。
そもそも流星や流星群ってなに?
宇宙空間には彗星から放出されて漂っている「塵(チリ)」が無数に存在しています。
数ミリから数センチ程度のこのチリが、秒速40km(時速換算すると14万4千km/h)というとんでもない速度で地球に突入し、大気の分子などと衝突・プラズマ化して発光します。
これが流星、つまり流れ星の正体です。
また彗星はある軌道上を回っており、彗星から放出されるチリの粒はその軌道上に密集しています。
地球の軌道と彗星の軌道が交差していた場合、その交差点に地球がさしかかるとチリの粒の集団(群れ)が地球の大気に飛び込んできます。
これが「流星群」と呼ばれる所以です。
一般的に流星群はある一点(放射点)を中心に四方八方へ放射状に出現します。
その放射点に近い星座の名前が冠されて「○○○流星群」と呼ばれます。
今回であれば、かつて「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」という星座が設定されていたあたりに放射点があるため、「しぶんぎ座流星群」と名付けられているわけですね。
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2019年のしぶんぎ座流星群はいつ、どの方角で観測できる?
しぶんぎ座流星群はいつがピーク?月明かりは?
2019年のしぶんぎ座流星群のピーク(極大)は、1月4日(金)午前11時頃と言われています。
しかし日が昇ると肉眼での観測は不可能なので午前11時には観測できません。
よって一番の見頃の時間帯は4日の夜明け前2~3時間となります。
2019年1月4日(金)の夜明け(空が白み始める時間)は午前6時23分です。
そのため、4日の午前3時頃から午前6時過ぎまでが最も観測に適した時間と言えるでしょう。
また4日の月は新月前の月(月齢27.8)となっており、流星群の観測にほとんど影響ありません。好条件ですね。
4日は平日でお仕事の方もいらっしゃると思いますが、冬休みの方も多いと思いますのでぜひ夜更かし、もしくは早起きして空を眺めてみてはいかがでしょうか。
どの方角を見ればいい?
しぶんぎ座流星群を観測できるのは、主に北東の空になります。
うしかい座とりゅう座の間ぐらいに放射点がありますが、特に目安となる星はないため少しわかりづらいです。
国立天文台NAOJの星図がわかりやすかったので引用させていただくことにします。
ただ、流星群は広い範囲で観測できるため、放射点はあくまで参考程度にして空を広く眺めるようにすると観測できる可能性が高まると思いますよ。
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しぶんぎ座流星群観測時の注意点やコツ
しぶんぎ座流星群に限ったことではありませんが、天体の観測時に注意すべきことやコツをいくつか挙げておきます。
1.観測場所は周囲に明かりがない場所を選ぶ
流星群の観測時には、周りに街頭や建物の明かりがなく、高い建物のない開けた場所が最適です。
それが難しければ極力目に光が入らない開けた場所を選びましょう。
また月が明るいとそれだけでも流星の観測は難しくなります。
月明かりの少ない日(新月に近い日)や、月の沈んだタイミングを見計らいましょう。
2019年のしぶんぎ座流星群については新月に近い状態ですので、月明かりは気にしなくてOKです。
2.目を慣らして視野を広く眺める
明るい場所から暗い場所に移って目が慣れるまで10~15分ほどかかります。
それまではたとえ流星が流れてもうまく観測できない場合があります。
しばらくは明るいものを見ずに、暗闇に目を慣らしましょう。
また流星群は放射点近くで出現しやすいというだけで夜空のどこにでも流星が流れる可能性はありますので、放射点を1点集中して見るよりも視野を広くしてぼーっと眺めている方が観測できる可能性は高まりますよ。
3.暖かくして観測する
冬はもちろんですが、夏でも夜は場所によって気温がぐっと下がります。
天体観測は長時間同じ場所で留まって行いますので、気温や天候には十分に気をつけたほうが良いでしょう。
特に、観測に好都合な郊外や野山などは冷え込むことが多いので、夏は防虫対策や羽織れるものの用意を、冬はしっかり着込んでカイロを用意するなど万全の準備をして観測しましょう。
また流星群の観測には何時間もかけることが多いと思いますので、レジャーシートや寝袋を用意するのがベストだと思います。
ずっと見上げているとすぐに首が疲れてしまいますからね。
4.流星群観測時のおすすめアプリ「星座表」を入れておこう
流星群の観測にはぜひスマホ&タブレットアプリの「星座表」をダウンロードしておきましょう。
これはスマホやタブレットを夜空に掲げると、その方角・高さに応じた星座が表示されるというスグレモノです。
これがあれば星座を探すのがとても楽になると思いますよ♪
無料ですのでぜひお試しくださいね。
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まとめ
以上、しぶんぎ座流星群についてまとめました。
12月のふたご座流星群ほどではないにしても、三大流星群ですから流れる星の数は1年の間でも指折りです。
2019年1月4日はまだまだお休みの方も多いと思いますので、ぜひこの機会に観測してみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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