第100回を迎えた甲子園大会で歴史的な一戦が生まれました。
8月12日に行われた第100回全国高校野球選手権2回戦において、済美高校(愛媛)と星稜高校(石川)が対戦。
済美高校は終盤まで6点のリードを許していましたが、8回裏に8点を奪い返し一時逆転。
9回裏を終えたスコアは9-9で延長戦にもつれこみ、13回表において再び星稜に2点差をつけられましたが、その直後13回裏に矢野選手が逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、衝撃的な幕切れとなりました。
ドラマを観ているかのようなこの一戦に各種メディアは大騒ぎ!
ただ、済美vs星稜戦には逆転サヨナラ満塁ホームランだけでなくたくさんの見所がありました。
間違いなく歴史に刻まれるであろうこの名試合における済美高校の活躍を、特に注目すべき3点に絞って振り返ってみたいと思います。
1.済美高校投手・山口選手が一人で184球を投げて完投!
済美・先発の山口が13回184球の熱投。「気力で投げてくれました」と監督。
史上2人目となるサヨナラ満塁本塁打、逆転サヨナラ満塁本塁打となれば史上初の劇弾を放った矢野は「抑えてくれていたので、何とかしたかった。今も頭の中が真っ白です」とコメント。#済美 pic.twitter.com/iH60Qb4r3n
— 汗と涙。甲子園 (@gari_wasabi) 2018年8月12日
済美、エース山口、鉄人。素晴らしい!
疲れきっています、しかし、投げます。彼が愛媛大会から一人で投げぬいてきました。彼に済美の夏がかかっている。そういっても過言でないかもしれません。 pic.twitter.com/IQz7YULTI6
— 汗と涙。甲子園 (@gari_wasabi) 2018年8月12日
投手6人で回していた星稜高校に対し、済美高校の投手は山口直哉選手ただ一人で熱投していました。(池内主将が二番手投手)
その投球数はなんと184球。
プロ野球における1試合の平均投球数が300球程度(=1チーム150球程度)ですから、それを大幅に上回る回数を一人で投げていたことになります。
しかも山口選手は愛媛大会においても5試合すべて完投しており、驚異のスタミナを見せつけてくれています。
8月5日の1回戦中央学院戦で109球を投げ切ったときにも「完投は自分にとって当たり前。次も役割を果たす」と気合の入ったコメントを残してくれていました。
頼もしい反面、肩の酷使が怪我に繋がらないかが少し心配です。
ところで、山口選手がここまで『先発完投』にこだわるのにはわけがあります。
それは兄・和哉さんの応援で甲子園球場を訪れた際に、当時の済美高校のエース・安樂智大選手(現楽天)が一人でマウンドに立ち続ける姿に感銘を受けたからだそう。
「新チームが始まったときから全試合完投が目標。甲子園では『マウンドは譲らん』という気持ちは特に強いです」
山口選手の熱投は甲子園制覇まで続きそうですね。
2.済美高校・8回裏6点ビハインドからの大逆転劇!
済美高校が優勝候補の
星稜高校相手に見せた奇跡一時試合を引っくり返す、8回裏の8得点を挙げた攻撃の一部始終⚾️ pic.twitter.com/jnh7v5fHXK
— k a z u m a (@kazutan_1220) 2018年8月12日
済美高校は1回表から星稜高校に5点のリードを許し、なかなか点差を詰められないまま1-7という絶望的なスコアで8回裏を迎えました。
このまま済美が負けてしまうかと思われましたが、ここきて済美高校がまさかの大奮闘を見せます。
まずは政吉選手が死球で出塁すると、続く先頭バッター矢野選手が強烈な内野安打で1,2塁とし、さらに2番バッター中井選手がタイムリーヒットで1点を返します。
その後1アウトを許すもヒットや死球などで続々とランナーが出塁し、最後には死球を受けた政吉選手がレフトスタンドへ痛烈な3ランホームランを見舞いました!
この回、済美高校はまさかの8点奪取でスコアを9-7とし、大逆転劇を見せてくれました。
本当に甲子園は何が起こるかわかりませんね。
しかしドラマはこれだけでは終わりませんでした。
3.13回裏・大会史上初となる逆転サヨナラ満塁ホームランを放って勝利!
【速報】
済美、逆転サヨナラ満塁ホームランで星稜に勝利‼️‼️‼️星稜11-13済美#甲子園 pic.twitter.com/xH0ViPX4lq
— プロ野球おもしろ超速報 (@baseballchosoku) 2018年8月12日
8回裏で逆転するも9回で同点に追いつかれた済美高校。
延長戦にもつれ込み、12回が終わっても依然としてスコアは9-9のまま。
今期から採用されたタイブレーク方式により13回からは無死1,2塁の状態でスタートし、星稜高校は2点を勝ち越します。
追い詰められた済美高校でしたが、13回裏に奇跡を起こしました。
8回裏で3ランホームランを放った政吉選手が、3塁線へ鮮やかなセーフティバントを決めて満塁に。
そして試合は終幕を迎えます。
打者一巡して続いた1番バッター矢野選手が、ランナーフルベース、カウント1-2から、ライトスタンドへポール直撃の逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち試合終了。
あまりにもドラマティックな逆転劇に誰もが感銘を受けました。
漫画でも見られないような試合展開に私も目が離せませんでした。
大会史上初となる逆転サヨナラ満塁ホームランを放った矢野選手は、
「あまり感触もなかったので入るとは思っていなかった。頭が真っ白で何も考えられなかったです。」
とコメントを残していました。
また、8回裏で3ランホームラン、13回裏でセーフティバントを決めたもう一人のエース・政吉選手は、
「緊張感が半端なくて、寿命が縮まりそうだった。」
と内心を明かしていました。
まとめ
2018年8月12日は、第100回を迎えた甲子園大会で大会史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランが生まれたという歴史的な一日となりました。
矢野選手の逆転サヨナラ満塁ホームランだけでなく、この済美高校と星稜高校の試合にはたくさんの見所があり、試合内容をふり返ってみても今大会一の名試合と称されるのではないかと予想しています。
それぐらい見ごたえのある試合でした。
3回戦以降の済美高校の活躍も期待したいところですね。
ただ済美高校は今大会、山口選手が一人で全試合を完投しているので、今後の試合で怪我などしないようにと祈るばかりです。