本日、ツイッタートレンドに突如として現れた「マストドン」というワード。
どうやら「ツイッターを捨ててマストドンへ移ろう」という流れが起きているみたいですが、「そもそもマストドンって何だ?」という方も多いと思います。
マストドン(mastodon)はツイッターのような短文投稿型のSNSなのですが、ツイッターとは異なる特徴も持っています。
実はツイッターからマストドンへ移行しようという話題が上がったのは今回が初めてではなく、過去にも一度騒がれたことがありましたが結局移行する人は多くなく、話題は沈静化していきました。
では今回はなぜまたツイッターからマストドンへの移行が叫ばれているのか、マストドンが主流となる可能性はあるのかなどが気になりましたので調べてみました!
1.ツイッターからマストドンへの移行が検討されている理由とは?
これには主に2つの原因があるようですね。
1点目はツイッターの運営社がフォロワー数の仕様変更と”凍結祭り”を行ったためで、2点目はUserStreamというAPIが廃止されたためと考えられます。
ではこの2つの原因について詳しく見ていきましょう。
理由1.フォロワー数の仕様変更と凍結祭りが行われたため
この度ツイッターは、ロックされているアカウントはフォロワー数にカウントされないように仕様を変更したとのことです。
ロックされているアカウントというのは、運営側によってユーザーのよるログインができなくされたアカウントのことで、一度に何百人というユーザーをフォローしたり、大量に不特定多数のユーザーにリプライをするといった迷惑行為を行ったりするとロックされることがあるようです。
またリツイートや宣伝をしまくっていてアカウントが乗っ取られていると判断されたときもロックされるようですね。
またこの仕様変更と同時に、前述したような乗っ取りが疑われるアカウントや迷惑行為を行っているアカウントを運営が一斉にロックした(凍結祭りが行われた)ため、大量のフォロワーを所持している方などは数百人レベルでフォロワーが減少したようです。
これに危機感を抱いたツイッターユーザーが、次なる居場所を求めてマストドンへの移行を検討し始めたようですね。
理由2.UserStreamというAPIが廃止されたため
UserStreamとは、簡単に言うと『タイムラインがほぼリアルタイムで更新されるAPIのこと』です。
APIというのは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)」の略で、誰でも外部から利用できるようにソフトウェアの機能を共有することを言います。
非公式の人気ツイッターアプリを制作していた企業は、このUserStreamを利用してアプリに組み込むことでタイムラインの情報をリアルタイムで取得して表示させていました。
しかし今回このUserStreamが廃止されたことで非公式アプリではタイムラインのリアルタイム更新が不可となり、スマホユーザーなどはそれが可能な唯一のアプリであるツイッター公式アプリに移行せざるを得ないことになってしまったみたいです。
ただツイッター公式アプリはいろいろと不便でかゆいところに手が届かないといった仕様で、それを不満に感じたユーザーがマストドンへの移行を検討しているようですね。
ツイッターからマストドンへの移行の理由としてはこちらの方が大きい気がします。
2.ツイッターが廃れてマストドンが主流となる可能性はあるのか?
ツイッターからマストドンへの移行を検討している人が多いと噂されると次に気になるのが、このままツイッターが廃れてマストドンが主流となる可能性があるのかどうかというところです。
マストドンの一番の問題は一般ユーザーに色々優しくない(根本的になにか見えにくい)のと、ユーザー移行が断片的過ぎて認知度低く利用者が広がりにくい所だ。どうやってもTwitterの代わりには現状程遠い。
— お好み焼きBRZ (@remeteor) 2018年8月16日
ツイッターの仕様がアレだからマストドンに移るよ!からの、
やっぱこっちがいいから戻ってきたよ!
って流れ、去年にもあったし、あの時マストドン垢作った人は今回そんなに焦ってない印象やの🤔実際主流になるとか言われてたのにガラパゴス化してるしねぇ。
— ろこ (@_Aegis65) 2018年8月16日
ツイッターでも意見が交わされていますが、マストドンが主流になる可能性は低そうですね。
私もマストドンを使ってみたことがあるのですが、インスタンス(大規模なLINEグループのようなもの。MMORPGでいうギルドみたいな感じ)内のタイムラインの流れが半端なく早くて読めたものではなく驚きました。
また、一度アカウントを作ってしまうと自分では削除できないというのも、アカウントの作成・削除が簡単なツイッターを利用していた人からするとデメリットに感じる人も多いと思います。
あとは一部のインスタンスが無法地帯と化していて、違法な画像や動画が平気でアップされていたりするので、まだツイッターほど管理が徹底されていない気がします。
個人的にも、ツイッターからマストドンへと移行するメリットは少ないように感じますね。
また、そもそもの話ですがマストドンは知名度が低いというのも致命的です、”ちめい”度だけに…笑
Twitterからどれだけの人がMastodonに移住したんだろう…
仕様だけみると圧倒的にMastodonの方が良いけど知名度がまだまだ足りない…
— 折口@ビッカメ娘可愛い(๑•ω•๑)♡@よしまる尊い (@origuchi_zura) 2018年8月15日
マストドンはサービスとしてはTwitterの代替になり得るんだけど如何せん知名度が弱すぎる
— 瀬川 (@myaa7d3) 2018年8月15日
機能やサービスとしてはツイッターにも引けを取らないと評価する声もあるみたいですが、あまり広告や宣伝も打っていないため知名度が低く、その点でもツイッターからマストドンへ移るという大きな流れは起きそうにありませんね。
3.まとめ
ツイッターからマストドンへと移行しようとする人が現れたのは、
- フォロワー数の仕様変更と大量のアカウントロックが行われたため
- 非公式アプリでも使えた、タイムラインをリアルタイムで更新するためのAPI『UserStream』が廃止されたため
この2点が主な原因のようですね。
ただそれでも、マストドンのパッと使ってみた感じの使いにくさがあったり、そもそもツイッターユーザーにマストドンが認知されていなかったりといったところが大きな欠点で、一部でマストドンへ引っ越しする人も出てくるかもしれませんが、一般のユーザーはマストドンの存在も知らずにこのままツイッターに居続ける気がします。
一時的にツイッタートレンドにランクインしたところで、以上のような理由から『ツイッターからマストドンへ移行する』という大きな流れは起きないと思われますね。