山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」がダサいと話題に。なぜこの名前になったのか。

12月4日、かねてより駅名を公募していた品川～田町間の新駅の名前が「高輪ゲートウェイ」に決定したと発表されました。

これに対して世間の反応はまさに賛否両論…。
「カタカナが入るのはダサい」という意見も多数見受けられます。

私も新駅名を募集していたのは知っていましたし、妥当にいけば場所柄、「高輪」や「芝」という地名が入るのではないかなと思っていましたが、予想の斜め上を行く結果となりました。

なぜこのような名前になったのか。
他にはどのような名前が候補にあったのか。
高輪ゲートウェイ駅はどのような駅になるのか。

これらをまとめてみました。

「高輪ゲートウェイ」という名前になった理由とは？

引用：YouTube

まずは誰もが思ったであろう「なぜこの名前になったの？」という疑問について解説したいと思います。

まず新駅名は一般公募されましたが、「最も応募数の多かった駅名」を新駅名にするのではなく、「応募された駅名から最もふさわしいと思うものをJR東日本が選ぶ」という形で決められました。

2018年6月に新駅名を一般公募して6万件以上の応募があったそうで、最も応募数が多かった駅名は「高輪（たかなわ）」（8,398件）だったとのことです。

場所的にも知名度的にも「高輪駅」というのはしっくりくる気がしますよね。
山手線の駅名にはどこにもカタカナが入っていませんし、親和性もあります。

しかし、新駅名として決まったのは「高輪ゲートウェイ」。

なぜ「ゲートウェイ」を付けたのか。

もちろんこれにはキチンとした理由があります。

この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時
代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています。
新しい街は、世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指しており、
新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります。
新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全
体の発展に寄与するよう選定しました。
＜引用：JR東日本＞

高輪は明治時代に鉄道が開通した土地であるとともに、江戸の玄関口とされた高輪大木戸の跡地もあるという由緒ある場所なんですね。

さらに新駅は、2027年開業予定のリニア中央新幹線が発着する品川駅や羽田空港に近いことから、”玄関口”の意味を持つ「ゲートウェイ」を組み合わせたということです。

たしかにスジは通った話ですし、海外の方からは歓迎されそうな名前ではありますが、日本人としては違和感を感じずにはいられない名前です。

ちなみに「高輪ゲートウェイ」を応募した方は36名だったとのことです。

他の新駅名候補は？

新駅名に決定した「高輪ゲートウェイ」、最も応募数の多かった「高輪」以外にはどのような候補があったのでしょうか。

応募された駅名の種類はなんと13,228種類（字が同じでも読みの違うものは別名としてカウント）もあったそうで、残念ながらすべては公開されていません。

落選した新駅名候補で公開されているものは、応募数順で1位の「高輪」、2位の「芝浦（しばうら）」、3位の「芝浜（しばはま）」のみです。

やはり地名にちなんだ名前が多かったみたいですね。

他に応募された駅名もぜひ公開していただきたいです。

「高輪ゲートウェイ」はいつ開業する？どんな駅になる？

高輪ゲートウェイ駅の詳しい開業日時は未定

品川～田町間の新駅「高輪ゲートウェイ」駅の開業は2020年の予定となっており、詳しい日時は決定していません。

また新駅を含んだ一帯の開発プロジェクトも進行しており、2019年から2024年にかけて開発が行われるそうです。

ちなみに「高輪ゲートウェイ」駅には山手線のほか、京浜東北線も乗り入れる予定です。

高輪ゲートウェイ駅は「光の駅舎」がコンセプト

高輪ゲートウェイ駅がどのような外観の駅になるのかはやはり気になりますよね。

これについてはJR東日本のプレスリリースから引用します。

新駅の照明デザインについて
・新駅の照明デザインは、「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」をコンセプトとし、建築の特徴である大屋根を照らし上げることで、柔らかな光に包まれたコンコースをつくり
ます。
・この照明デザインは、当社東京駅丸の内駅舎ライトアップを手掛け、世界で活躍している照明デザイナーの面出薫（めんでかおる）氏によるものです。

引用：JR東日本