8月28日(火)午前9時、南鳥島近海にあった熱帯低気圧が発達して台風21号が発生しました。
現在も勢力を強めながら日本に接近してきており、なんと9月1日の午後には中心気圧が915hPaという猛烈な勢力まで発達する予定とのこと…。
これが本当であれば過去最悪レベルの台風となりかねません。
お出かけの予定などがある方にとっては台風21号の動向から目が離せないと思います。
この台風21号がどれぐらい強力な台風なのか、また今後のどのような進路をたどるのかなども調べてみました。
1.台風21号(チェービー)は観測史上最大の台風になるかも!?
気象庁のホームページによると、台風21号は現在もぐんぐんと勢力を強めており、9月1日の15時には中心気圧が915hPaまで発達する見込みとのことです。
また衛星画像でも台風の目がはっきりと見えています。
実は台風の目は勢力の強い台風にしか現れません。
台風は低気圧のため周囲から風が吹き込んでいくのですが、この風が強力だと遠心力が働いて中心部に風が入り込めなくなります。
逆にこの風が弱いと遠心力も弱くなり、風が中心部に吹き込むため目がなくなります。
これだけハッキリと台風の目が見えているということは、それだけ強力な台風であることの裏付けでもあります。
台風21号の進路は?
8月30日15時時点の予報では、9月2日頃には日本の南の海上へ到達、9月3日から4日にかけて日本へ上陸するみたいですね。
まだ東西へのブレは見込まれるそうですが、このままいくと本州を綺麗に縦断していきそうです。
2.『中心気圧915hPa』はどれくらい強力なのか?
ネット上でも「中心気圧915hPaはやばい!」という声が多く見られますが、数字だけではどれくらい強力なのか、あまり見当がつきませんよね。
そもそもhPa(ヘクトパスカル)って何?という方も多いと思うのですが、これを説明すると難しい話になるのでここではパスします。笑
とりあえず『気圧を表す単位』であると考えてください。
日本周辺の通常の気圧が約1013hPaで、ここからこの数値が下がれば下がるほど強力な台風になっていきます。
よく日本に接近・上陸する台風は950hPaぐらいで、940hPaになると強力、935hPaまでいくとかなり強力な台風という感覚です。
そうすると『915hPa』がどれくらいやばい数値か、少し想像できましたでしょうか?
もし915hPaで日本上陸したら史上最強の台風に!
気象庁が統計を取り始めた1951年から現在までに発生した台風の中で、中心気圧が低い順に並べた表がありました。
現在の史上第1位は1961年に発生した『第2室戸台風』で、それでも日本上陸時の中心気圧は925hPaです。
もしも今回台風21号が915hPaで日本に上陸したら、観測史上最も中心気圧の低い台風として名を残すことになります。
今は自然災害への防災意識も高まり、建築物なども対策が進んでいるので昔ほど大きな被害は出ないと思われますが、浸水被害などが起きやすい地域の方は十分に警戒していただきたいと思います。
3.台風21号は伊勢湾台風に似ている?
この台風21号は、1951年に死者・行方不明者3,300名以上という大きな被害を出した『伊勢湾台風』に似ていると騒がれています。
こちらの表で上から2番目に記録されている台風ですね。
何が似ているのかというと、”進路”と”台風の強さ”です。
では台風21号と伊勢湾台風の進路を見比べてみましょう。
たしかに似ていますね!
また、伊勢湾台風が日本の南の海上に達したときの中心気圧が920hPaで、今回の台風21号が同じ位置に達する予定の9月2日の予想中心気圧は915hPaと発表されています。
そうです。
進路だけでなく台風の強さまでとても似ているんです。
伊勢湾台風が大きな被害を出した台風だけに、台風21号にも注目が集まっているみたいですね。
台風21号まとめ
ゆっくりと日本に近づいている台風21号。
予想気圧が915hPaという驚きの数値と、伊勢湾台風が日本を襲ったときの状況に似ているということで、ネット上でも不安視する声が耐えません。
まだまだこれから新しい情報が出てくると思いますので、随時こちらの方でも追記していきたいと思います。
来週あたり出かける予定のある方は十分に注意してくださいね!