時間や場所に縛られず自由に働く人々を表す「ノマドワーカー」という言葉が使われ始めて久しいですね。
しかし最近ではこのノマドワーカーよりもさらに自由な生き方があるようです。
それが「アドレスホッパー」と呼ばれるライフスタイルです。
特定の場所に住むのをやめて、まるで遊牧民のように各地を転々と移動して暮らす人々のことを指す言葉です。
あまり聞き慣れないカタカナ英語ですが、フジテレビの『めざましテレビ』やAbemaTVなどでも特集されたことがあり、徐々にですが認知されつつあります。
今回は、
- アドレスホッパーの意味とは?
- アドレスホッパーの仕事や宿はどうしているのか?
- アドレスホッパーのメリットやデメリットとは?
これらを疑問をわかりやすく解説してみました。
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アドレスホッパーとは?
アドレスホッパーとは、特定の家や拠点を持たずに各地を転々として生活するライフスタイルのことです。
またそうしたライフスタイルで過ごす人々の代名詞としても使われます。
どこでも繋がるインターネット環境が整ってきたことや、Airbnbやシェアハウスなどの短期間利用できる宿泊施設が増えたこと、パソコン1台あればできるビジネスが生まれたことなど、様々な文化の発展によって成り立ったライフスタイルと言えますね。
アドレス=住所
ホップ=動き回る
「一つの場所に留まることなく動き回る」という意味で「アドレスホッパー」です。
関係ないですけど「アドレスホッパー」と口にしたときの語感がとてもいいですね。笑
アドレスホッパーは仕事をどうしている?
これは最も気になる点の一つでしょう。
アドレスホッパーの方々はどのようにして仕事をし、生計を立てているのでしょうか。
実は必ずしも「アドレスホッパー=何かしらの仕事をしている」というわけではなく、経済的な面においては人それぞれなようです。
どういうことかよくわからないと思いますので、「アドレスホッパーのお金の工面」について3つほど例を挙げてみます。
①リモートワークで仕事をする
リモートワークとは、会社に出社せずに自宅やコワーキングスペースなどといった自由な場所で仕事をする働き方のことです。
特に今はプログラミングなどのWEB系の知識とインターネット環境さえあれば、パソコン1台で仕事ができてしまうので、アドレスホッパーにとってとても働きやすい仕事環境と言えます。
②行く先々で短期の仕事をする
アドレスホッパーは定住しないため、会社員などとして長期的に働くことができません。
そのためゲストハウスに住み込んで働いたり、農家のお手伝いをしたりするそうです。
③仕事はしない
仕事はせず、貯めた貯金の限りでアドレスホッパーとなる方もいるそうです。
「もはやそれはただの旅行では?」という疑問もありますが、そもそもアドレスホッパーという言葉の定義自体がまだ曖昧ですからなんとも言えませんね。笑
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アドレスホッパーは宿はどうしている?どこに泊まるのか?
帰る家が無いアドレスホッパーの方々は、毎日の宿をどうしているのでしょうか。
「公園でホームレスのように寝たりするの?」という疑問がわいてきますが、実は意外と多くの選択肢があります。
いくつか例を挙げると、
- ゲストハウスやAirbnb、ホテル・ホステルを利用する
- 友達や旅先で出会った人に泊めてもらう
- ネットカフェ
- 24時間営業の飲食店
- スーパー銭湯
- カラオケ店
- 短期のシェアハウス
などなど。
どこに行っても外で野宿ということには滅多にならないそうですよ。
今ならネットカフェなんてドリンク飲み放題&漫画読み放題&ネット使い放題なのに、ナイトパック8時間1500円とかざらにありますしね。
その気になれば普通に家賃を支払うよりも安い宿泊費に抑えられそうです。
本当に現代ならではの生き方といった感じですね。
アドレスホッパーのメリットやデメリットとは?
それでは気になる「アドレスホッパーのメリットとデメリット」を見ていきましょう。
アドレスホッパーのメリット
- いろんな場所へ旅ができる
- 旅先でいろんな人と出会える
- 家賃や水道光熱費などの固定費が抑えられる
- ものを極力減らさなければならないため、人生で本当に必要なものがわかる
- ミニマリストになれる
普通の生活をしているだけでは出会えないような人々に出会えるのが、アドレスホッパーの一番のメリットです。
旅が好きな人、見知らぬ人と出会うことが好きな人にとってはアドレスホッパーという生き方はとても有意義で楽しいものになるでしょう。
また常に移動するわけですから、必然的に最低限まで荷物を減らすことになります。
徹底的に断捨離をする必要があるので、ミニマリスト的な考え方が身につき、本当に大切なものを見極める力も得られるでしょう。
アドレスホッパーのデメリット
- 常に泊まるところを探さなければいけないので大変
- 財布や携帯など貴重品紛失・盗難の可能性が上がる
- 定職を持つ人だとあまり遠くへは離れられない
- あまりアドレスホッパーのことを知らない人からすると「ホームレス」などと同等に見られる
- 食生活が偏りがち
一番の問題はやはり「毎日の宿」問題でしょう。
「次に向かった先で宿が確保できるのか?」を常に考えて予定を立てる必要があります。
ときには寝袋で野宿といった最悪の場合の想定も必要でしょう。
また出し入れすることの多い財布や携帯を紛失するリスクも高まります。
同じ場所に留まることが少ないアドレスホッパーの場合、紛失に気づいたところでそれをどこで紛失したのか(または盗難に遭ったのか)を辿るのは難しいでしょう。
しかも必要最低限の荷物しか持ち合わせていないだけに、財布や携帯を失うと宿を見つけられなかったり、そもそもお金がなくて宿に泊まれないなどといったことにもなりますから一大事です。
食生活も含めて自己管理能力を高めていく必要がありますね。
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まとめ
以上、アドレスホッパーについてまとめました。
アドレスホッパーは、広く繋がるインターネット環境、気軽に泊まれる宿、どこでもできる仕事などといったあらゆるインフラの整備によって成り立った奇跡のライフスタイルと言えます。
ぱっと見はホームレスとの違いがわからないため、まだまだ世論は否定的な声が多いですが、「働く場所の自由」という市民権を得たノマドワーカーと同じく、「住む場所の自由」を主張するアドレスホッパーも徐々に世の中に受け入れられていくことでしょう。
いろんな人がいろんな場所で自由に住んで自由に仕事をする。
そんなライフスタイルが確立されつつありますね。
それではここまでお読みいただきありがとうございました!
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