2019年4月16日18時28分頃、熊本県の阿蘇山で噴火が起きました。
警戒レベルは2(火山周辺規制)とのことで大事には至らなそうですが、現地周辺の方は各省庁や自治体の指示に従ってください。
当記事では今回の阿蘇山噴火の警戒レベルの解説や避難情報、火山噴火時の注意点、各種最新情報をまとめておきます。
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4月16日の阿蘇山噴火情報

避難勧告はなし
阿蘇山では2日前の4月14日に火山性微動(マグマや水蒸気が火山の地下を移動することなどによって生じる地表の微弱な振動)がやや大きくなり、火山ガスが多い状態が続いていたため、気象庁は警戒レベルを1から2に引き上げて警戒を呼びかけていました。
4月16日の18時28分時点の消防の発表では、白い煙は上がっているものの噴石などが飛来している様子はなく、また噴火に関係する被害情報なども入っていないとのことで、警戒レベルを「3」に引き上げる情報はないとのことです。
安心とは言えませんが、今のところ火山噴火による大きな被害はなさそうで幸いですね。
4月16日の阿蘇山の噴火警戒レベル(危険性)は?
今回の阿蘇山の噴火警戒レベルは4月16日現在で「2」(火口周辺規制)ということで、現状では大事には至っていません。
周辺住民への避難勧告も出ていないため、このまま噴火が収まるのを待つばかりです。
火山噴火の警戒レベルに関しては気象庁が公開しているこちらの図をご覧ください。(大きな図を見る場合は画像をクリックしてください)

簡潔に警戒レベルをまとめておくと以下のとおりです。
- 警戒レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規
制など - 警戒レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制など
- 警戒レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
など。状況に応じて要配慮者の避難準備など。 - 警戒レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮
者の避難などが必要 - 警戒レベル5(避難):危険な居住地域からの避難などが必要
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火山噴火時の注意点は?

もしも大規模な火山噴火が発生して、噴石が飛来したり火砕流が駆け下ってきたりといった災害が起きた場合、噴煙を確認してから避難したのでは遅い場合があります。
台風や地震などと違い、発生頻度の低い火山噴火による被害は想定しにくく、過去の経験や知識などが生かされにくいため、火山噴火で被害を被る可能性のある地域の住民でもいざ噴火したときにどう行動すればいいのかがわからないという人が多いのが現状です。
そのため普段より気象庁などが公開している防災情報や避難情報を確認しておくことをおすすめします。
気象庁の火山に関する情報はこちらですが、やや雑多で見にくいため、必要な情報を抜粋してまとめておきます。
火山災害の危険性と避難計画を知る重要性について
>>火山災害から命を守るために~避難計画を知る大切さ(気象庁HP)
こちらのリンク先では、火山災害がいかに恐ろしいか、また、避難計画を知っておくことがいかに大切さかがわかる動画が載せられています。
火山地域の方でなくても、火山災害のことを知るために最適な動画となっていますのでぜひご覧になってみてください。
噴火警報と噴火警戒レベルについて
こちらは噴火警報と噴火警戒レベルについて解説した気象庁作成のリーフレット(PDFデータ)です。
火山噴火時の気象庁が扱う用語の解説が簡潔にまとめられています。
各火山別・噴火警戒レベルに応じた警戒範囲や防災方法
日本の各火山周辺に住んでいる方は、必ずこちらのリーフレットを確認しておいてください。
各火山の噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」や「とるべき防災対応」などが詳細に書かれています。
例えば今回噴火した阿蘇山はこのように解説されています。(画像はリーフレットの一部です)

火山への登山の備えについて
火山が噴火したときではなく、休火山などに登る際に事前に備えておくことがまとめられています。
火山情報の集め方や登山時の準備品なども載せられていますので、もしこれから火山への登山予定がある方はチェックしておいたほうがよいでしょう。
火山噴火に備える防災グッズについて
こちらはピントルという外部のサイトですが、火山の降灰に備えるグッズや噴火対策用マスクの種類などの情報が詳しく解説されており、非常にためになります。
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