東京・足立区の河川敷で少年2人がタイマン(決闘)をしたとして書類送検されました。
決闘罪の適用は現代では珍しいですが、数年に一度ニュースになっている気がします。
決闘罪の適用自体が珍しく、「決闘」という言葉にもインパクトがあるため、一度ニュースになると話題になりますね。
今回は決闘罪がどんな罪で、どのようなときに適用されるのかを解説するとともに、少年2人のタイマン(決闘)の詳細やその理由、そしてネットの反応などもまとめました。
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決闘罪とは?
「決闘罪」は、実は正式に刑法で規定されている罪ではなく、「決闘罪ニ関スル件」として明治時代に制定された”法律”です。
「決闘」の定義とは?
さて、この決闘罪における「決闘」の定義ですが、「2人以上の人物が事前に日時や場所、条件などを指定して、全員が合意する」ことではじめて「決闘」になるそうです。
明治40年の刑事部宣告では「決闘」について以下のように定義づけられました。
「当事者ノ人員如何ヲ問ハス兇器ノ対等ナルト否トヲ論セス合意ニ因リ身体生命ヲ傷害スヘキ暴行ヲ以テ相闘フ行為」
<引用:Wikipedia>
意訳すると、「当事者の人数や、凶器が対等かどうかは関係なく、(当事者の)合意により身体や生命を傷つける暴行を以て争闘する行為」となりますね。
また、実際に殴り合いなどがなくても、決闘罪が成立する可能性があります。
たとえば、「今夜、橋の下で決闘だ」と申し込んだだけでも決闘罪が成立する可能性がありますし、その申し込みに対して「わかった」と決闘を受けた場合にも決闘罪に問われる可能性があります。
実際に殴り合いをしたかどうかではなく、決闘を申し込んだり受けたりした時点で罪となることがあるということですね。
ただし、事前に日時や場所の指定などなく、その場で起こった突発的な殴り合いのケンカなどは「決闘」にはなりません。
ボクシングやプロレスリングなどのスポーツも、「スポーツ」である以上は決闘になりません。
あくまで日時や場所を指定したり、決闘の申し込みをしたり受けたりした場合に適用される可能性があるのが決闘罪というわけです。
決闘罪の罪
決闘罪は、決闘を申し込んだ人、申し込まれた人、決闘立会人、証人、付添人、決闘場所提供者など決闘に関わった者すべてに適用されます。
懲役刑などの詳細は以下の通り。
- 決闘を挑んだ者・応じた者(1条) – 6ヶ月以上2年以下の有期懲役
- 決闘を行った者(2条) – 2年以上5年以下の有期懲役
- 決闘立会人・決闘の立会いを約束した者(4条1項) – 1ヶ月以上1年以下の有期懲役
- 事情を知って決闘場所を貸与・提供した者(4条2項) – 1ヶ月以上1年以下の有期懲役
<引用:Wikipedia>
想像以上に重い罪ですよね。
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少年2人のタイマン(決闘)の理由とは?
なんか、陰湿ないじめとか、いろんなハラスメントとかに比べると、なんでか気持ち良く感じてしまう。
もちろん罪は罪なんだけど、ちゃんとルールを作ってたり(武器NG、ギブアップありなど)不思議と嫌な感じのしない罪ですよね。まぁ、罪なんですけどね。…難しいですねwhttps://t.co/wmFB6VMCee— 松田悟志 (@Matsuda_satoshi) October 30, 2019
事件概要・決闘の理由
2019年1月に荒川区の河川敷で16歳の少年2人がタイマンの決闘を行ったことで、書類送検になりました。
少年の1人がもう1人の交際相手をバカにしたことでトラブルとなり、SNSでタイマンを申し込んだことが決闘の理由だそうです。
動機としては高校生らしいですよね。
少年2人は、
「凶器を持っていないか持ち物検査をする」
「ギブアップするまでやる」
「ケガをしても被害届は出さない」
などのルールを決めて決闘を行いましたが、通行人の通報で警察官が駆けつけると逃走したようです。
「凶器を持たず拳のみで闘い、ギブアップで決着」という漫画のワンシーンのような清々しい決闘ですが、罪は罪なのでこれを機に若い2人にはまっとうに生きていっていただきたいですね。
ネットの反応は?
この少年2人のタイマン(決闘)に関して、SNSやニュースサイトのコメントでは賛否両論の声がたくさん書き込まれています。
肯定的な意見
16歳の少年二人が荒川河川敷でタイマン張ったとして決闘罪と傷害罪で書類送検されたとニュースでやっている。決闘の理由は「彼女をバカにされたから」。二人は事前に武器の禁止、ギブアップしたら終わり、後で大人にチクらないなどルールを定めていた。
これが青春だ。
— まる (@great_journey_2) October 30, 2019
何がカッコイイって、タイマンを申し込んだ理由よね。
正々堂々と申し込んで、相手もそれを受ける。青春やな。
しかもお互いちゃんと決めたルール守ってたみたいやし。
結果的に大事になったけど、内内で終わらせてるし。
大人よりよっぽど綺麗やで。
決闘罪?んなもん今わしは話してないわ。 https://t.co/ArY3xJ0cYH— ルビクル@アル (@rubikuru) October 30, 2019
子供の喧嘩なんてこんなどこでも腐るほど起こってるだろう。決闘罪って確か正式な罪名であるらしいが、こんなもん子供の小突き合いの喧嘩の可愛いもんやん https://t.co/t2jUjNHTwM
— けんぼーー (@CPqd0R0dq5NeWdq) October 30, 2019
決闘罪があるのは事実だが
ルールを決めて、お互いその中で闘ってるから、まだ良いよね
いじめは?
ああいうクズはこうしてニュースに取り上げられないの??
おかしな世界だね。 https://t.co/Azb76cMtC9— こうた。 (@kotaA_118) October 30, 2019
決闘罪なんて今必要か?
まともに喧嘩してるだけのやつなんかほっといたらええやんけ
なんでそんなんを取り締まって捕まえんのw
ガチの殺しあいじゃあるまいし— ぷりちーJK♡にゃんず🌖🍮💎🌟 (@nyanz81) October 30, 2019
否定的な意見
いや、ルール決めてるしタイマンだしそれくらい許したれよとか頭いかれてんのかよ
決闘罪は立派な罪だよhttps://t.co/5dADomcVSy— わみがき◢│⁴⁶ (@kazumaiyan46) October 30, 2019
どれぐらいやったら、死んでしまうか、おそらく少年らは分からない。
限度を知らないので、これが怖い!
もしどちらか死んだら一生とりかえしのつかないことになる。
<引用:Yahoo!ニュース コメント欄>
中立的な意見
そもそもが「果し合い」(文字通り殺し合い)から派生する
「仇討ち」を抑止する法律(決闘罪)だったと記憶してますが
「集団で一人を攻撃するイジメよりマシ」
「むしろ正々堂々としてる」って意見もでてますね…
ですが、むしろ彼らの本気の気持ちを受け止めての
法の適用ととらえるべきでしょうか— ぷちっと★ (@mitokolove) October 30, 2019
こんなことでしょうもない。って思うけど決闘罪が適用されたことがとうの昔にも存在するから今は〜って言うのは違う
でも喧嘩くらいガキのうちにちゃんとしとくべき https://t.co/yI0BvOGEvb— ヤワラ㌠☛りょーが (@yawara_Ruler) October 30, 2019
暴力を肯定するつもりはないが、ちゃんとお互いの命を奪までしないようにルール作ったのは、そこらの簡単に人の命を奪う大人よりまともだと思う。
<引用:Yahoo!ニュース コメント欄>
いろいろな声がありますね。
ただ、やはり法律で定めれている以上は罪は罪ですし、いくら正々堂々としたルールを定めていても最悪の場合は後遺症が残ったり命を落とす危険性もある以上、決闘を肯定することはできませんね。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。
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