2019年もまもなくスタートしようとしていますね。
2018年は、今年の漢字「災」に示されたとおり台風や大雨による水害や地震、猛暑など自然災害の多い一年でしたが、来年は天皇陛下の退位や皇太子さまの即位、元号の改元と、日本にとって節目の年となりますから、良い一年になるよう願いたいものです。
新年といえばお正月ということで、今回は意外と知らない「元日・元旦・正月」の違いを解説するとともに、新年にまつわる縁起の良いものや悪いものをご紹介したいと思います。
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元日・元旦・正月の意味と違いとは?
年始を指す言葉として「元日」、「元旦」、「正月」などがありますが、実はどれも意味が違います。
元日(がんじつ)は、その年の一番最初の日、つまり1月1日のことを指します。
また元旦(がんたん)は元日の朝、つまり1月1日の午前中のことを指します。
これは元旦の「旦」の字の作りをよく見れば納得できると思います。
「旦」の字の上の「日」は太陽を、下の「一」は地平線を表している指事文字であり、夜明けや早朝を意味しています。
そのため元旦は元日の朝を表す言葉なのですね。
最後に「正月」ですが、正確には1月の元日から月末までのことを指します。
しかし一般的には3が日(1月1日から1月3日まで)、もしくは、松の内(松飾りを飾っておく期間)という認識となっています。
松の内の期間は、一般的には1月7日までを指しますが、関西地方では15日までだったり、地域によっては20日までだったりとバラバラです。
とはいえ、今は「お正月といえば3が日」というのが最も一般的な認識であることは間違いないと思います。
期間の長さで比べると、
元旦 < 元日 < 正月
ということになりますね。
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年始やお正月に縁起の良いものとは?
元日や元旦、正月の違いがわかってスッキリしたところで、普段はあまり興味が無いという方も年始ぐらいは「縁起担ぎ」してみてはいかがでしょうか。
こちらでは縁起の良い食べ物や植物などを紹介します。
おせち
お正月に食べる食べ物といえば「おせち」ですよね。
おせちの料理にはすべてに意味が込められており、縁起の良いものとされています。
- 黒豆=マメに、勤勉になるように
- 栗きんとん=金運上昇
- 数の子=子宝、子孫繁栄
- たたきごぼう=深く根を張ることから、繁栄を願う
- かまぼこ=紅白のおめでたい色
- 伊達巻き=巻物に似ていることから知識が増えるように
- 紅白なます=紅白の水引を形どり、平和や平穏を願う
- えび=長寿の願い、赤い色や目が出ていることからめでたいもの
- 昆布巻き=「こぶ」は「よろこぶ」に通じるとされている
- 田作り=豊作の願い
などですね。
お雑煮
お餅は昔から特別なハレの日に食べるもので、神様に供えた里芋や大根、人参などと一緒にお下がりとして元日に頂くのがお雑煮です。
お雑煮を食べるときには昨年の収穫や無事を感謝して、新年の豊作や家内安全を祈ります。
松竹梅
「松竹梅」と言うように、松、竹、梅は縁起物とされています。
松や竹の絶えず枝葉を伸ばし続ける姿、梅の寒さに負けず花を咲かせる姿に「強かさ」を見た昔の人が、これらを縁起物としたようです。
松には「祀る」「神を待つ」という意味もあり、神様を招き入れるために門松として玄関に置かれます。
竹は真っ直ぐに伸びる姿から、迷いなく一直線に進むという意味や、節目=節操の象徴ともされています。
梅は寒さに耐え、美しい白や赤の花を咲かせることから「気高さ」や「長寿」の意味を持つほか、紅白のという色の縁起良さもあります。
菊
菊は長持ちすることから「長寿」の縁起物とされています。
正月の時期には梅の花はまだ咲かず出回らないため、菊の花が使われることが多いですね。
南天、千両、万両
南天、千両、万両はいずれも赤い小さな実をたくさんつける植物で、見た目はどれも似ていますが別の植物です。
南天は「難を転じる」=「厄を払う、福となる」という意味が込められており、千両・万両はその名の通りお金の象徴とされています。
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まとめ
以上、元日・元旦・正月の違いと、縁起物について解説しました。
日本人として、日本ならではの風習は知っておきたいですよね。
2018年の厄を振り払い、新天皇誕生と改元で節目となる2019年が良い年となるように願いましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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