新元号「令和（れいわ）」の意味や出典、読み方、施行日などをまとめました

2019年4月1日(月)11時30分、平成に代わる新元号「令和（れいわ）」が菅義偉官房長官より発表されました。

当記事では新元号「令和」の意味や出典元の解説、歌の意味や読み方、新元号がいつから施行になるかなどを詳しく、そしてわかりやすくまとめました。

Contents

新元号「令和」の読み方・意味
- ローマ字表記は「REIWA」頭文字は「R」
- 元号選定のルールにもしっかりと則っている
新元号「令和」の典拠・出典は？
- 出典は「万葉集」。歌の意味や読み方は？
新元号「令和」の考案者は？
新元号「令和」はいつから施行になる？
新元号の発表を担った菅義偉官房長官とは？
新元号「令和」発表時の記者会見や談話の動画をチェック【YouTube】

新元号「令和」の読み方・意味

新元号「令和」は”れいわ“と読み、安倍総理によると「心寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味だそうです。

発表当初、菅義偉官房長官が「ぜいわ」と発音した気がしましたが、正しくは「れいわ」です。

「和」は平和や調和などの意味としてもよくわかりますが、「令」は予想していた方は少なかったのではないでしょうか。

「令」の字の意味を調べてみると、「良い。立派な。優れた。」などの意味がありますね。

また他人の親族に対する敬称として使うこともあります。（例：令兄など）

安倍総理の談話によると、「“令和”には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている。万葉集は1,200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ。」

「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定いたしました」とも続けました。

「令」という字は万葉集の歌から採用したのですね。

詳しくは下記の「新元号「令和」の典拠・出典は？」にまとめています。

ローマ字表記は「REIWA」頭文字は「R」

令和のローマ字表記は「REIWA」となり、頭文字は「R」となりました。

明治（M）、大正（T）、昭和（S）、平成（H）と来て、令和（R）となりました。

やはり頭文字は被らないようにしてきましたね。

なんとなく「R」ってかっこよくていいですね。

元号選定のルールにもしっかりと則っている

元号の選定には以下のような事項に留意するものと定められています。

国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
漢字2字であること。
書きやすいこと。
読みやすいこと。
これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと（過去の元号の再使用は不可）。
俗用されているものでないこと（人名・地名・商品名・企業名等は不可）。
＜引用：Wikipedia＞

こうして振り返ってみると、画数が少なくて書きやすく読みやすく、良い意味を持っていて、しっかりとこのルールに則っていますね。

新元号の決め方についてはこちらで詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。

次の新元号は何になる？元号の決め方や予想、年号との違いなどをまとめました2018年12月末に85歳になられる天皇陛下は、高齢と健康上の理由で公務を行うことが難しくなったとして2019年4月30日に退位されるこ...

新元号「令和」の典拠・出典は？

出典は「万葉集」。歌の意味や読み方は？

これまでの日本の元号は247つあり、すべての出典は漢籍（漢文で書かれた中国の書籍）だとされています。

そもそも元号そのものが中国由来の文化なので当たり前と言えば当たり前ですね。

しかし新元号「令和」はなんと万葉集からの出典となりました。

元号で初めての和書（国書）からの出典です。

万葉集の梅の花の歌、32首の序文にある「時、初春（しょしゅん）の令月（れいげつ)にして、氣淑（きよ）く風和（かぜやはら）ぎ、梅は鏡前（きやうぜん〈読み：きょうぜん〉）の粉（こ）を披（ひら）き、蘭は珮後（はいご）の香（こう）を薫（かをら）す。」からとのことです。

歌の意味は「時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡前で装うように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている。」

いや本当に素晴らしい典拠です。

誇らしい日本の新元号ですね。